
STOICs(ストイックス)
マッドエンジェルスの仕事を終えて、しばらくはVo.の
当てが無くハードロックのコピーをして遊んでいた。
そんなある日、BOSSから
「Vo.とKey見つけたから会わせる」との知らせ
「さぁ〜どんな奴がくるのやら」
初見・・・「??こいつ何歳??」
実は16歳だったらしい。
僕もその時は20そこそこだったが。
さっそく会ってスタジオで音出しして見ると
・・・・・・・・・いい!すごくやる気が出てきた
もろハードロックってわけにはいかないが、
ハードロックをベースに、
より「歌」を重視したサウンドを目指すことにした
Vo.のMITSUKOはハスキーで声量があり、
フィーリングも最高だった
「聞いている人を黙らせる」力があった
何を歌わせても超一流だったが、得にバラードは絶品だった
ヘネシーで鍛えた(笑)喉から出る声は
一番似ているとすれば・・・
・・・「ジュテーム」を歌っている時の坪倉唯子
当時、大御所だったライブハウス
キャンディーホール
アムホール
バナナホール
をメインにライブ活動をくりかえしていった。
こぶしをあげてノリノリとはいかないが
じっくり聞かせるタイプのバンドになっていった。
ボーカルがしっかりしているとこんなにも楽かとわかった。
keyのMIKIは1年ほどで脱退した。
彼女も才能豊富なソングライター&ボーカリストだったので
自分のやりたい音楽をするために巣立っていった。
後に「HELLO」でインディーズデビューしている。
一緒に活動していたもう一つのバンド「レイジン・ヘル」と
MEGU、MITSUKOの2人のボーカルを入れ替えたりしながら
試行錯誤を繰り返し、 明日の夢を見ていた日々だった。
そんなある日、レイジンヘルと組んでいたMITSUKOに
毎日系からプロデビューのアプローチがあった。
ただし条件は・・・「ボーカルのみ」
「ひとりでは行かない」MITSUKOは断ってきた・・・あの馬鹿!・・・
ここがバンドの難しいところ。
この件があってから、だんだんとみんなが離れ離れになっていった。
自信をなくした者、
やってもムダと感じた者、
それぞれのベクトルが向きを変え始めた。
MITSUKOはしばらく僕らから距離を置くことになった
兄貴分バンド「レイジンヘル」の新Vo.は
YUKI・・・彼女はあの「ル・クプル」の大ヒット曲
「ひだまりのうた」の作詞者であり、後に「EYES」という女性2人の
ユニットでプロデビューしている。
レイジンヘルのVo.をしながら、ソロのアプローチもしていた。
最終的にストイックスのほうははVo.MEGU、Dr.TAKUYAになり、
ライブ、デモテープ作成など1年ほど活動の後、
それぞれが別々の道を目指し始め、やがて終焉を迎える。
ストイックス 完
その後、僕はMEGUとともに「EMOTION」を結成する。
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【チューニングにまつわる話】
チューニングに「半音下げチューニング」という方法があります。
全部の弦を半音ずつさげて演奏します。
全部の弦を同じだけ下げているので
響きは問題ないんです。
半音下げる理由は・・・
・ヘヴィなサウンドにする
・ボーカルが高い声の曲を歌いやすくする
がほとんどの理由だな
僕はギターを始めて○十年、
半音下げチューニングではやったことがない
ストイックスのオリジナルで「パントマイム」という代表曲を
やっていた
この曲のサビの一番高い部分の音の高さは半端じゃなくて、
さすがのミツコもあと半音が出なかった・・・
練習、ライブを通じて、出たのは数回。
それも「音が出た」レベルで「歌えた」までいっていなかった。
でもあいつは
「半音さげてよ!」
とは、口が裂けても言わなかった。
多分言っても僕が「甘えるな」
と言うのがわかっていたのだろう。
今思うとムチャな話である(笑)
そういう問題ではなかろう?と今は思える
でもあのときは、お互い言わなかった=意地
稀に、まぐれで「音が出る」と、
ミツコは子供が自慢するときのような目で
チラッとこっちを見ていた。
でも僕は微笑み返さず
「ふん!歌えてねぇよ!」
という顔をしていた。
でも弾きながら、いつも心の中では
「出ろ!出ろ!・・・出せ!出せ!」
とつぶやいていた
結局、最後まで歌いこなせなかった。
=未完成
その後ボーカルはMEGUに
チェンジすることになった
ボーカルが変わった時点で
「パントマイム」は封印した。
「誰も歌えない曲」
つまらないことかもしれない
「半音下げる、下げない」とは違う次元で
「やってやる!」という目標を立てた
それだけの事
ライブでもやっぱり出ない・・・
他の曲はらくらくこなすのに。
この曲はマジ勝負で、勝てない曲
しかし・・・
出て無くても、聞いているお客さんは
吸い込まれるように聞き入っていた
出なくても惹きつけるあいつもスゴイ
そういう部分なんだよ・・・ソウルって
ちょっと前にやたら歌のうまい小学生が
テレビにでてたよな
「音を出す」のがうまい小学生が・・・なんだかなぁ(笑)
199○年・・・MITSUKO 薬に溺れて「没」
MEGU・・・・行方不明














クリスマスライブでSTOICs時代のナンバーを
数曲披露
当時いつも一緒にライブした「レイジンヘル」と。BOSS(右端)若っ〜(^^;
Vo.がMEGU、Dr.がTAKUYAになったストイックス
優しい時はとっくに過ぎて
醒めた瞳のパントマイム
見え透いた嘘を平気でつける
閉じた心の覗きあい
言葉は口に出さず
心の中で吐き捨てる
愛した人はどこかに消えて
冷えた体でパントマイム
どうにもならない心の傷を
癒すことさえ忘れてた
涙を武器に変えて
すがる女を演じてる
Ah 炎のように燃え上がり
Ah 夢のように醒めていくのか
Ah 炎のように燃え上がり
Ah 夢のように・・・
「パントマイム」
Vo.MITSUKO set
パラダイス
あなた色の街
パントマイム
哀しみのオーシャン
さよならスゥイートハート
チャンス!
etc.
Vo.MEGU set
イミテーション
ダンス・ウィズ・ロマンス
サムディ
夢中大好き
フラストレーション
ダンス!ダンス!ダンス!
etc.
今もバンド、ギターをやっている心のどこかで
「あいつに笑われたくない」
という気持ちがあるのかもしれないし、
それが原動力になっているのだ思う。
「魂」は引き継いでいる