音のシャワー

仕事帰りの午後10時あたり
よれよれのはずなんだけど
ついつい来てしまう

マーシャル(ギターアンプ)のスイッチを入れる

愛する相棒(ギター)を弾く
マーシャルの音圧を体全体で受け止める

気持ちいい

体の中の疲れた神経がOFFになる
寝ていたはずの音感神経がONになる

気持ちいい

その間だけトリップしている

30分くらいたつとマーシャルの真空管が
あたたまり、劇的に音が変わる
「おっ!来た来た!」
この瞬間がたまらない
テンションが上がる

「お疲れ!」
BOSSの終わりの言葉

魔法が解ける

音感神経がOFFになる
体の中の疲れた神経がONになる

時計を見てさらに疲れる

でもスタジオに入る前とはあきらかに
違う疲れ方
心地いい疲れ

ギターを弾いていて良かった

このトリップを体験できるから
タバコに興味ない
酒におぼれない
女の子には・・・???

耳鳴りの余韻を味わいながら帰りの地下鉄にのる
ギターケースほど圧倒的なアクセはない
カッコつけた兄ちゃんたちの嫉妬の眼差し

ギターを弾いていて良かった

学生時代でもこんなに週二回も
スタジオに入らなかった

ひさびさに「上達」している気がする
ギターに神経が根を張っている感覚

打ち込みがバックなので
前のめりな僕の「タイム感」にも
惑わされないでリズムをキープしてくれる

気持ちいい

だからギターはやめられない


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