てるてるぼうず

梅雨の真っ只中

どうしても晴れて欲しい日があった

その週はずっと持ちこたえていたので

そろそろ降ってもおかしくない頃であった

「晴れてくれ・・・降らないでくれ・・・」

朝、目が覚めた

窓から外を見る

「晴れた!」

どこまで運のいい男なんだろう


出かける時にフッと前の公園を見た

普段、ありえない場所に

ありえないものが生えている・・・

「ん?」

少し気味が悪いが近づいて確かめた

[毒キノコ・・・・]

「そうか、お前たちが雨を止めてくれていたんだね」

前の晩はぜったいそこには生えていなかった

突然あらわれた・・・てるてる坊主

もう役目がすんだので姿をあらわしたのだろう

「ありがとう!」つぶやいた

行きかけて、ふと振り返る

「いってらっしゃい!」

そう言っているかのような姿に見えた


夜帰ってくると、そこにはもう

「てるてる坊主」はいなかった

子供たちに遊ばれてすてられたのか・・・

カラスにもっていかれたのか・・・

てるてるぼうず♪てるぼうず♪明日・・・

BEE THINKS ABOUT